日本からスペインへの飛び方完全ガイド2026|航空会社・乗り継ぎ・格安チケットの取り方
日本からスペインへの飛び方を在住者が解説。直行便はあるの?バルセロナとマドリードどちらに飛ぶ?おすすめ航空会社・乗り継ぎ都市・格安チケットの時期まで徹底ガイド。
スペイン旅行の最初の関門は航空券です。
「直行便はあるの?」「乗り継ぎはどこが楽?」「いつ買えば安い?」——バルセロナに住んでいると、日本から遊びに来る友人にいつも同じ質問をされます。この記事ではそれをまとめて答えます。
ひとつ重要な前提から先に伝えておきます。2022年以降、日本からヨーロッパへのフライト事情は大きく変わりました。
⚠️ 2026年現在の中東情勢——ドーハ・ドバイ経由に注意
2026年2〜3月、米国・イスラエルによるイランへの軍事作戦とイランの報復攻撃により、中東各国の航空事情が大きく乱れました。
カタール航空(ドーハ経由)の現状
イランがカタール国内の米軍基地(アル・ウデイド空軍基地)を攻撃。カタールの領空は一時完全閉鎖され、その後限定的に再開されましたが、2026年9月時点でカタール航空は13路線を引き続き運休しており、一部路線の再開は2027年3月以降に延期されています。
ドーハ経由での旅程は現時点では不安定なため、長期の旅行計画への使用は慎重に。予約前にカタール航空の公式サイトで最新の運航状況を必ず確認してください。
エミレーツ(ドバイ経由)の現状
UAEの領空制限は2026年5月に全面解除され、ドバイ空港は通常運航に戻っています。ただし2026年9月初旬に中東情勢が再び緊張し、短期的な乱れのリスクが戻っています。現時点ではエミレーツは運航していますが、予約時に最新状況の確認を推奨します。
現状での推奨
中東情勢が不安定な今、ヨーロッパ経由(ルフトハンザ・エールフランス・フィンエアー)の方が予定変更リスクが低く、長期旅行の計画に向いています。フライト時間が長くなるデメリットはありますが、安定性では現在優位です。
2022年以降の重要な変化——ロシア上空が飛べなくなった
2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻を受け、EUはロシアへの経済制裁を実施。これに対してロシアはEU系航空会社のロシア領空飛行を禁止しました。
この結果、ルフトハンザ・エールフランス・フィンエアー・ブリティッシュ・エアウェイズなどのヨーロッパ系航空会社は、日本〜ヨーロッパの飛行でロシア上空を通れなくなりました。
影響はどのくらい大きい?
2022年以前、フィンエアーは「東京〜ヘルシンキをロシア上空の最短ルートで約9〜10時間」で結ぶ最速ルートを誇っていました。現在はロシアを迂回する南回りルートを飛ぶため、約13〜14時間かかります。
他のヨーロッパ系も同様に3〜5時間延びており、これが燃油代の増加とあわさって、日本〜ヨーロッパ便の価格が以前より全体的に高くなっている主な理由のひとつです。
影響を受けない航空会社
中東系航空会社(カタール航空・エミレーツ・エティハド)はロシア上空を元々使っていないため、影響ゼロ。 ドーハ・ドバイ経由のルートは2022年前後でほぼ変わりません。これが、現在カタール航空やエミレーツが日本からヨーロッパへの路線で競争力を持っている理由です。
また、日本の航空会社(JAL・ANA)は独自の状況にあり、一部のルートでは引き続き北回りルートを飛んでいる場合があります(最新情報は各社サイトで確認を)。
直行便はある?
結論:現在、日本〜スペイン間の直行便は定期運航していません。
過去にはイベリア航空(Iberia)が成田〜マドリード直行便を運航していた時期もありましたが、現在は廃止されています。日本からスペインへは必ず1回以上の乗り継ぎが必要です。
フライト時間の目安(乗り継ぎ込み):
- 東京(成田/羽田)→ バルセロナ:約15〜18時間
- 東京(成田/羽田)→ マドリード:約14〜17時間
乗り継ぎ時間によって大きく変わります。
バルセロナ着 vs マドリード着——どちらに飛ぶ?
最初の目的地によって選びましょう。
| バルセロナ(BCN) | マドリード(MAD) | |
|---|---|---|
| 主な航空会社 | ルフトハンザ、エールフランス、フィンエアー | イベリア、ブリティッシュ・エアウェイズ、カタール航空 |
| 乗り継ぎ都市 | フランクフルト、パリ、ヘルシンキ | ロンドン、ドーハ |
| AVEでの移動 | バルセロナ⇔マドリード 約2.5時間 | マドリード⇔バルセロナ 約2.5時間 |
バルセロナとマドリードはAVE(高速鉄道)で2.5時間なので、片方に到着してもう一方に移動するのは容易です。両都市を回るなら乗り継ぎの便数と価格で選んで問題ありません。
おすすめ航空会社と乗り継ぎ都市
ルフトハンザ(フランクフルト経由)
日本↔スペインで最も利用者が多いルートのひとつ。フランクフルト空港は大きく乗り継ぎしやすい。ANAとコードシェアがあるため、マイルを活用する人にも選ばれます。
- 乗り継ぎ時間の目安: 1.5〜2時間あれば余裕
- バルセロナ便あり
- スターアライアンス加盟(ANAマイル利用可)
エールフランス(パリ・シャルル・ド・ゴール経由)
パリ経由でマドリード・バルセロナの両方に飛べる。CDG空港は広大なので、乗り継ぎ時間は最低1.5時間以上確保推奨。JALとコードシェアあり。
- バルセロナ・マドリード両方に便あり
- スカイチーム加盟(JALマイル利用可)
フィンエアー(ヘルシンキ経由)
ロシア上空飛行禁止前は「東京〜ヘルシンキ約9〜10時間」の最速ルートでしたが、現在は南回り迂回で約13〜14時間になっています。それでもヘルシンキ空港(HEL)はコンパクトで乗り継ぎが非常に楽なため、乗り継ぎのストレスを最小限にしたい人には引き続き選択肢になります。
- バルセロナ・マドリード両方に便あり
- ワンワールド加盟(JALマイル利用可)
- 乗り継ぎのしやすさは今でもトップクラス
- ⚠️ 飛行時間が2022年前より3〜4時間増加している点に注意
ブリティッシュ・エアウェイズ(ロンドン・ヒースロー経由)
ロンドン経由。ヒースロー(LHR)は世界最大級の空港のひとつで、乗り継ぎに時間がかかることがある。ただしマドリード便は豊富。
- マドリード便が充実
- ワンワールド加盟
カタール航空(ドーハ経由)⚠️ 要確認
2022年以降のロシア問題では影響を受けなかったものの、2026年の中東紛争でドーハ空港・カタール航空が大きな打撃を受けています。13路線が現在も運休中(一部は2027年3月以降に再開予定)。
旅行前に必ず公式サイトで運航状況を確認してから予約してください。
- 日本全国各地から出発可能(ただし運休路線に注意)
- ⚠️ 2026年中東紛争の影響大——現時点では不安定
エミレーツ航空(ドバイ経由)△ 回復中
2026年5月にUAE領空が全面解除され通常運航に戻っています。ただし中東情勢は9月時点でも流動的で、短期間の乱れが再発するリスクあり。ヨーロッパ系よりは現時点では比較的安定していますが、長期計画には注意が必要。
乗り継ぎ都市の比較
| 乗り継ぎ都市 | 空港 | 乗り継ぎのしやすさ | 備考 |
|---|---|---|---|
| 乗り継ぎ都市 | 空港の特徴 | 乗り継ぎのしやすさ | ロシア問題の影響 |
| --- | --- | --- | --- |
| フランクフルト(FRA) | ターミナルが広い | ★★★★☆ | あり(迂回で+3〜4h) |
| ヘルシンキ(HEL) | コンパクト | ★★★★★ | あり(迂回で+3〜4h) |
| パリCDG | 広大・複雑 | ★★★☆☆ | あり(迂回で+3〜4h) |
| ロンドンLHR | 非常に広い | ★★★☆☆ | あり(迂回で+3〜4h) |
| ドーハ(DOH) | 新しく快適 | ★★★★☆ | なし(ただし中東紛争の影響大) |
| ドバイ(DXB) | 非常に大きい | ★★★☆☆ | なし(ただし中東紛争あり) |
2026年現在の推奨: 乗り継ぎのしやすさはヘルシンキ、安定性ではヨーロッパ系全般が中東系より信頼性が高い状況です。中東情勢が落ち着けばドーハ・ドバイの優位性は戻りますが、現時点では長期の旅行計画にはヨーロッパ経由を推奨します。
いつ買えば安い?
予約のタイミング
- 最安値が出やすいのは出発の2〜4ヶ月前
- 年末年始・GW・夏(7〜8月)は早めに動かないと高くなる
- スペインの夏(6〜9月)は観光ピーク。この時期に行くなら半年前からチェックを
季節別の価格傾向
| 時期 | スペインの状況 | 航空券の目安 |
|---|---|---|
| 1〜2月 | オフシーズン、寒い | ¥80,000〜120,000 |
| 3〜5月 | 春、過ごしやすい | ¥100,000〜160,000 |
| 6〜8月 | 観光ピーク、暑い | ¥130,000〜200,000以上 |
| 9〜10月 | 秋、おすすめシーズン | ¥100,000〜160,000 |
| 11〜12月 | クリスマス前後は高い | ¥100,000〜180,000 |
※燃油サーチャージ込みのエコノミー目安。年によって変動大きい。
出発地による違い
東京(成田・羽田)が最も便数が多く選択肢が広い。大阪・名古屋・福岡からは直接スペインに繋がる便が少ないため、経由便かカタール/エミレーツが選択肢になることが多い。
格安チケットの探し方
Skyscanner や Google Flights で日付を柔軟にして検索するのが基本。「最安値カレンダー表示」を使うと安い日程が一目でわかります。
チェックのコツ:
- 火曜・水曜出発はやや安い傾向
- 直行便より乗り継ぎが長いものは安くなりやすい(体力と相談)
- アラートを設定して価格が下がったら通知を受け取る
スペインの空港について
バルセロナ・エル・プラット空港(BCN)
- ターミナル1(T1):国際線の多く
- ターミナル2(T2):ライアンエアー等LCC
- 市内へ:エアロバス(約35分、€6.75)またはバルセロナ地下鉄L9(約43分)
マドリード・バラハス空港(MAD)
- 正式名:アドルフォ・スアレス・マドリード=バラハス空港
- ターミナル4(T4):イベリア・ブリティッシュ系
- 市内へ:地下鉄8号線(約25分)またはタクシー(約30〜40分、定額€33)
手荷物・ビザについて
ビザ: 日本国籍者はシェンゲン協定加盟国(スペインを含む)への90日以内の滞在はビザ不要。
手荷物: 航空会社によって無料預け荷物の有無が異なります。特にLCCを利用する場合は事前確認を。ヨーロッパ系フルサービスエコノミーは通常1〜2個(23kg)が無料。
ETIAS(イーティアス): 2025年から導入予定だったEU入域事前認証制度。最新情報は出発前に外務省サイトで確認してください。
Diegoのコメント
「日本の友人がスペインに来るとき、だいたい最初の2〜3時間は機内食とヘルシンキの乗り継ぎの話になる(笑)。フィンエアーのヘルシンキ経由は本当に楽で、初めてのヨーロッパ旅行の人にいつも勧めている。空港がコンパクトだから、乗り継ぎ初心者でも迷わない。あと、スペインに着いた瞬間に太陽の強さと空の青さに驚くのも毎回見ていて楽しい——日本とは光の質が全然違うから」
まとめ
日本からスペインへは乗り継ぎ1回が基本。
2026年9月現在の状況を踏まえたおすすめ:
- 安定性優先(長期計画向き) → ルフトハンザ(フランクフルト)またはフィンエアー(ヘルシンキ)。ロシア迂回で飛行時間は伸びたが中東情勢の影響なし
- 乗り継ぎが楽 → フィンエアー(ヘルシンキ空港はコンパクト)
- マイル活用 → ANA×ルフトハンザ(スターアライアンス)またはJAL×フィンエアー(ワンワールド)
- 中東経由(ドーハ・ドバイ) → 中東情勢が落ち着いてから改めて検討を。2026年中は情勢を注視
旅程が決まったら、2〜4ヶ月前から複数サービスで価格を追うのが基本です。
旅程が決まったら、2〜4ヶ月前から複数サービスで価格を追うのが格安チケット取得の基本です。